湯シャンを続けてみた。
結論から言うと、僕には合っていた。
頭皮の臭いは軽減され、むしろほとんど臭いと思わなくなった。
汚れが落ちないことで頭皮や、背中や顔にニキビができるのでは?と思ったものの何ともない。
もちろん、痒みに悩まされてもいない。
髪の質も良くなったように感じる。
美容師系のYouTuberがよく、ドライヤーでほとんど髪の形が決まると言っているのを見たことはないだろうか。
そうすると決まってコメント欄に「髪質が羨ましい」などの、時には嫉妬を交えた意見が書かれる。
自分も同じように思っていた。熱を当てて、冷まして…言われた通りにドライヤーを使ってみても、形がすぐに崩れてしまう。
美容師さんが、毎日丁寧に手入れをしていることは想像できた。
一方で、それでも大きな要因は元々の髪質だろうなとの諦めもあった。
それが湯シャンを初めてから、髪に芯があるような触り心地に変わった。
髪をかき上げただけで、形がキープされる。
もちろん、そのままずっと形を保てるわけではないけれど、今まではすぐに垂れてきた前髪が垂れてこない。それくらいの変化があった。
スタイリング剤と、ヘアスプレーを使ってもペタンコになってしまっていたのが、ヘアバームのみでキープできるようになったのは嬉しかった。
元々ヘアバームを使い始めたのは、湯シャンを続けるためだったけれど。(ワックスやグリースはお湯だけでは落とせないため)
湯シャンのメリット
- シャンプーにこだわれる
- 頭皮臭の軽減
- 痒みの軽減
- 髪質の向上
湯シャンと言っても、100%シャンプーを使わなくなったわけではない。
特に汗をかいた日にはシャンプーを使ってスッキリさせたいし、人と会う日は全身洗ってから出かけるようにしている。
だけど格段に使用頻度は減っているので、シャンプーが長持ちする。
そのおかげで、ちょっとお高い好きな香りのものを選ぶこともできるようになった。
髪質の向上についてはデメリットの項目で触れたいと思う。
湯シャンのデメリット
- サラサラヘアには向いていない
- シャンプーをした際のスッキリ感は得られない
- 使えるスタイリング剤が限られてしまう
メリットのところで髪質の向上と書いたけど、これは自分のようにとにかく髪がヘタってしまうことに悩んでいる人の場合。
ヘタりにくい髪質になった反面、サラサラ、ふわふわといった髪型は作りにくくなった。(僕の場合はぺたんこになっていたけど笑)
たまにシャンプーを使った際にはサラサラ寄りの質感になるものの、その状態を保つためには継続的にシャンプーを使用する必要が出てくる。
次にスッキリ感について、これは手を洗う際に水だけを使用した時と石鹸を使った時のような違いなので想像は付くと思う。
最後にスタイリング剤について。
自分の場合はバームを使用しているけど、お湯だけでもキチンと落とせるスタイリング剤を選ぶ必要がある。
ワックスやグリース、スプレーなどを使用すると、どうしてもお湯だけでは落とせなくなるので湯シャンを続けていくのには向いていない。
これから湯シャンをする人に向けて
湯シャンを試してみたことがあるけど1日でやめた。こういう人は多いと思う。
実は僕も、湯シャンというワードが流行った頃に興味本位で試したことがある。その時は「なんか髪がゴワゴワするし、頭皮が気持ち悪いからダメだ」と翌日の朝にはシャンプーを使って洗い直した。
今だからわかることだけど、スキンケアや健康法と同じで、湯シャンもある程度継続しないと効果が実感できない。
今までシャンプーでしっかり頭皮の油を洗い落としていた分、頭皮は皮脂を出して肌を守ろうとする。
一度シャンプーを使わなかったくらいでは、頭皮の出す皮脂の量は変わらない。
二度、三度と繰り返していくうちに、頭皮も皮脂がそこまで必要ではないことに気付いてくれる。
そうして頭皮が適切な油分を保てるようになると、頭皮の臭い(=酸化した皮脂の臭い)が軽減されるようになる。
仕方ないことだけど、大抵の人はこの効果を実感する前に湯シャンをやめてしまう。
特に2日目は変化の狭間で一時的に痒みが現れるから、3日目にはシャンプー生活に戻すパターン。
ただ、シャンプーをしていた時には出なかった頭皮湿疹が出たり、顔や背中が荒れてしまった場合はすぐにやめるべき。
湯シャンが身体に合わない人も当然いるだろうから仕方がない。湯シャンはダメだったと結論が出せれば、今後いちいち悩むこともなくなる。
逆に痒みは出るものの、湿疹やニキビはできていないという場合はもう少しだけ頑張ってみてほしい。
僕の例を挙げておく。
- 1日目 髪が重たく感じるけど臭いも痒みも少ない!
- 2日目 あれ、痒いし昨日より臭い気がする…
- 3日目 臭いは減ったけど痒みはあるな、でも湿疹が出てないからもう1日だけ試そう
- 4日目 痒みも減ってきた!汚れが落ちてる感覚はないけど臭くもないし、ベタつきもないから続けよう
(かなり胡散臭く見える…?笑)
僕は、肌が荒れない限りは続けてみるぞという意気込みで始めたので痒みに耐えることができた。
もし興味のある方がいたら、同じように「痒いからやめる」ではなく「肌荒れはしていないのでもう少し続ける」という選択をしてもらえたらと思う。
【おまけ】シャンプーは必要なのか考えてみた話
湯シャンという言葉自体はずいぶん前から知っていたものの、「シャンプーを使っても臭くなるのにお湯だけって…」「臭くなくなるっていうけど、臭さに慣れて気付かなくなっただけでしょ」
といった、今でもよく目にする意見を持っていた。
そんな僕がどうして湯シャンに手を出したのか。
それは、単純に疑問に思ったから。
シャンプーはもちろん、毎日お風呂にも入っている。
それなのに、寝る前には臭くなっている。だから、ネットで調べて念入りにすすぎをするようになった。
あまり効果がなかった。
美容師さんのおすすめするような、サロン専売品も使ってみたし、頭皮を保湿する商品も使った。
これもまた、効果なし。
極め付けは、たまたま夜に美容室を利用したこと。
髪のプロとも言っていい美容師さんが丁寧に洗髪、ヘッドスパまでしてくれたのでスッキリとした気分で自宅に帰った。
これで臭いが軽減されたら、自分のシャンプーの仕方が悪かったのだと結論付けられる。
そう思っていたけど、期待通りとはいかず。
翌朝には、やっぱり頭皮が臭かった。
臭いを気にしすぎていると考える人もいるかもしれない。
だけど洗った枕カバーが次の日には臭くなっているのだから、臭いを気にするなというのは難しい。
そうして先程も書いたように、湯シャンにも手を出した。その時は失敗したけど笑
シャンプーの必要性に疑問を感じたものの、自分のできる範囲で一通り頭皮のケアを試してみた上で効果がなかったのだからと諦めて、朝晩2度シャンプーをすればいいか。そう結論づけて長年過ごしてきた。
【おまけ】湯シャンに再度チャレンジした話
これもまた、美容室がきっかけだった。
初めてパーマを掛けた際、今日はシャンプーをしないでください。そんなことを言われた。
後で調べてみると、パーマが定着するまでに24~48時間かかるとのこと。
パーマをかけたのが午前10時頃だったので、少なくとも翌日の午前10時まではお預け。
言われたとおりにその日はお湯で流すだけにした。
翌日、シャンプーをしていないからいつもより臭いだろうな、と思った頭皮があまり臭くなかった。
シャンプーをしてからは20時間は経っているのに。
頭を振っても、頭皮を指で擦ってもいつもより臭くない。不思議だった。
(今考えると、パーマ液の匂いで誤魔化されている部分もあったのかもしれないけど。)
そういえば一度目のときも、なんとなく気持ち悪くて中断しただけで臭いは気にならなかったような気がする。
パーマ定着のこともあるし、もう1日試そう。
そうして先程書き連ねたような結果が得られた。
正直2日目は痒くて仕方がなかったし、すぐにやめようかとも思った。
それでも続けたのは、「もしかしたら、やっぱり効果があったのかも。」なんて後でモヤモヤしたくなかったから。
これは身体に合わないとはっきりさせられるならそれでもいい。それくらいの気持ち。
繰り返しになるけど、できれば4日以上、最低でも3日は我慢して続けてみてほしい。
おわりに
長くなってしまいました。
自分なりの湯シャンの手順についてはまた別の記事で書こうと思っています。
あくまで素人の意見のひとつなので、成功、失敗に関係なく体験を教えてもらえると嬉しいです。
最後までありがとうございました。
コメント